仏説盂蘭盆経に思う

おはようございます。
一般社団法人知る・愉しむ日本の器小松早苗です。

雨が、、、猛烈な雨が降り続いています。

川の氾濫、そして、各地相当地盤が緩んでいるので、
雨が収まっても土砂崩れの心配は絶えません。
これ以上の被害が出ませんようにと心から祈っています。




関西調理師会「古萌」にて連載中「寄物陳思」
葉月のテーマはお盆です。

これを書くために、仏説盂蘭盆経をじっくり読みました。

餓鬼道で逆さ吊りにされている亡き母を救いたいと願う、お釈迦様の高弟 目連尊者に、お釈迦様が授けられた教えが記されています。


↓こちら日蓮正宗法華講 妙霑寺支部様の現代語訳。
どうぞ読んでみてください。
仏説盂蘭盆経myodenjinet.web.fc2.com




それを読んで、

お盆という行事には「共に食べる」ということが切り離せないことなのだということに改めて気付かされました。



お墓参りのために帰省した親族が集まるから会食をするのではなく、
そもそもの起源において「共に食べる」ということが
非常に重要な意味を持っていたのです。

お盆に親戚一同が集まり、
先祖のお墓に手を合わせ、
心づくしのごちそうを囲み、
亡き先祖の思い出話やお互いの近況を分かち合う。

そんなひと時は、家族の歴史を知り、絆を深める機会にもなります。
先祖があって今があり、
この今が未来に繋がっていく。


連綿と受け継がれてきた命、
たくさんの命に支えられて今生かされている命、
そして繋いでいく命。

あらためて先祖への感謝と年中行事を継承する大切さを
感じずにはいられません。


新型コロナの流行で、このようなひとときを過ごすことができないのはとても残念なことですね。来年こそは、みんなが集い和気藹々のお盆を過ごすことができますように・・。





蓮の葉を敷いた御影石のお皿に供えた果物には、苦瓜の蔓を添えました。

「蔓は万代に通ず」と言います。

精霊馬に乗って帰ってこられたご先祖様と一献。
美しくも儚い花火を見上げながら、現世と来世を結ぶ時を過ごします。

どうか穏やかなお盆になりますように・・。

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