今日は七夕

こんにちは。知る・愉しむ日本の器小松早苗です。

今日は七夕。雨模様て織姫様と彦星様の今夜の逢瀬は難しいかしらと思っていましたが、晴れてきました!

このままお天気もつでしょうか?もつといいですね。
みなさまがお住まいのところではいかがでしょう。



新暦の7月7日は梅雨の狭間で、残念ながら織姫様と彦星様の逢瀬が叶わないことが多いですが、でももし今夜雨だとしても、旧暦の七夕の日はスッキリ晴れて、きっと会えるに違いありません。





私たちも、会いたい人に会えない日々が続いています。
お友達が昨日言っていました。
「こんなに長く田舎の両親や祖父母に会ってないなんて初めて。今年のお盆こそは帰りたいな・・・」

連載させていただいております関西調理師会古萌会会報誌7月号では、切子のグラスを五色の短冊に見立て、そんな思いを込めました。

季節の心でおもてなし
  寄物陳思  

文月 七夕  〈抜粋〉

〝笹の葉さらさら のきばに揺れる・・・
幼い頃よく歌った七夕の歌。二番の「五しきの短冊、わたしが書いた・・」の五色は、青赤黄白黒を指します。


青は緑、黒は紫に置き換えられることもありますが、これは陰陽五行説に由来し、「青=仁、赤=礼、黄=信、白=義、黒=智」と、それぞれに人が決して忘れてはいけない五つの徳、五常の意味が込められています。

織姫と彦星がそうであったように、逢いたい人に逢えない日々が長く続いた後、やっと逢える時の喜びは如何ばかりのものでしょう。
その時交わす幸せに満ちた乾杯を夢見て今宵選んだグラスは黄色の切子。
込めた思いは「信」。

七夕の夜、星に願う。
その日が一日も早く訪れますようにと・・・。





【今月の寄物陳思】
・笹の葉の下に並べた切子を短冊に見立て、五色に五常の心を重ねて星に祈ります。

・七夕の行事食は素麺。中国で七夕に食べると厄払いになると言われた索餅(さくべい)という揚げ菓子が日本に伝わると、この時期の収穫物である小麦のお供えの風習と習合し、機織り糸に見立てた素麺に形を変えて行きました。








書 片岡流翠
文鎮 ガラス作家 小西晃
薩摩切子 島津磯斉彬竈
江戸切子 瀧澤利夫

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