おはようございます。一般社団法人知る・愉しむ日本の器 小松早苗です。
二十四節気は今日から芒種になりました。
芒(のぎ)とは、稲や麦など穂先にある針のような突起のことです。
それらの穀物の種を蒔く頃という意味ですね。

反射して見えにくいですが、先日所用で行った新お茶の水駅のホームに、和風月名のそれぞれの月の意味を記したパネルがありました。(画像拡大してご覧になってみてください。)
睦月、如月、弥生、卯月・・
旧暦における十二ヶ月の呼び名を「和風月名」と言います。
日本は四季の変化がはっきりわかる、世界でも珍しい国です。そのため、昔から日本人は季節の変化を敏感に感じ取って、それを言葉で表現してきました。
この和風月名然り、二十四節気七十二候然りです。現在の暦と旧暦とでは少しずれがあるので、実際の季節とは合わない部分もありますが、それでも、折々の季節の趣に心を動かされ、そこから日本人が昔から営んでいる暮らしや習慣、先人の思いを知ることもできます。
例えば、一月は睦月ですが、
これは「正月に親類一同が集まり仲睦まじくする」という思いが込められています。
そして、今月六月は水無月。
「水が無い月」と書きますが、実はこの「無」は、古語では、「〜の」という意味の連体助詞で、「水無月=水の月」という意味になります。
田んぼに水を引く頃を表していると同時に、豊作のために必要な水の恵みがありますようにという祈りも込められているのでしょう。
反面、水が引き起こす大きな災害も後を断ちません。
水、自然への感謝と祈りを改めて意識する水無月です。

毎回作家さんをお招きして、制作の裏話や作品への思いをお聞きする、オンラインイベントうつわのわ。
今回は京都の作家さん工房咲楽さんをお招きします。
聞き手は、「ちゃわんやの娘に生まれて」の京都の野口三恵子さんです。
みなさま、ぜひご参加くださいませ。
お問い合わせは、info@antennart.jpまでお願いします。

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