弥生 春遊踏青

おはようございます。小松早苗です。

毎月「寄物陳思」の連載を持たせて頂いております
関西調理師会の会報誌「古萌」
三月号もとても素敵なページにしていただき、感謝申し上げます。

三月のテーマは「春遊踏青」
雛祭りの行事は、女の子の健やかな成長を祈る日ですが、少し違う側面を取り上げてみました。

古代中国では三月三日を上巳節として、萌え出る青草を踏み、歌を詠み酒を酌み交わす宴や、川に入って身を清め無病息災を祈る厄除の儀式が行われていました。この風習は「春遊踏青」と呼ばれ、男女の出会いの場でもあり、「恋が生まれる屋外パーティ」という一面もあったようです。
桃の節句が女の子の幸せを祈る日であるならば、大人の女性にとってこの日は「春遊踏青」を愉しむ日であっても良いかもしれません。

多くの料亭やホテル、レストランの方々が見られるこのページでは、季節の行事や室礼を紹介することで、料理人の方や飲食店様のお料理やお店のフェア等へのインスピレーションのヒントになれば、という思いで取り組ませていただいております。

また、様々な作家さん、窯元、塗師屋さんの紹介もしています。
今月ご協力いただいた吉見螢石さんのお雛様も、読者の皆様にとても新鮮な驚きを与えたようです。
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四月号のテーマは「予祝の花見酒」と題して、輪島塗大崎庄右衛門さんの漆器で艶やかなページをお届けします。
5月号「端午の節句」のシュミレーションも先日終わり、こちらも面白い表現をお届けできそうです。

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