おはようございます。
一般社団法人知る・愉しむ〜日本の器 小松早苗です。
小寒・次候 水泉動(しみずあたたかをふくむ)となりました。
小寒は二十四節気の第23番目にあたり、
寒さが最も厳しくなり始める季節です。
今年は一段と寒さを感じます。
昨日も部屋からこんな↓空を見ていたら、なんだかぽかぽか気分だったのですが

外に出ると、寒い!というよりも冷たい!
青空に騙されてはいけないとつくづく思いましたよ。笑
ですが、七十二候が「水泉動(しみずあたたかをふくむ)」、地中で凍っていた泉が動き出す頃‥と聞くと、こんな寒い中でも春の足音が遠くから聞こえて来るような気がして、丸めた背中をすっと伸ばしてみたりします。
こんなに寒さが厳しくなったのに、土の下では春の兆し‥
コロナについてもそうであってほしいと心から思います。
↑昨日折敷について書きましたが、
こんな折敷も・・

輪島塗大崎庄右ェ門さんのものです。

蒔絵のふきのとう
なんとも美しく贅沢な折敷です。
使う季節が限られるものですが、今の時期から使うとなんとも粋だと思いませんか?
着物と同じ感覚ですね。
先日の投稿で「和食 日本人の伝統的食文化」がユネスコの世界無形文化遺産について書きました。
「和食 日本人の伝統的食文化」
「日本人の伝統的食文化」とは何でしょう?ユネスコに提出されたのは以下の四項目です。
① 多様で新鮮な食材とその持ち味の尊重
②一汁三菜などのバランスの良い健康的な食事
③自然の美しさや四季の移ろいの表現
④年中行事と密接に結びついた食文化
③の「自然の美しさや四季の移ろいの表現」
これは、料理だけではなく器とともに成り立っているものだということを改めて感じさせてくれる折敷です。

器や折敷の季節感にもどうぞ目を止めてみてください。
そんな視線で売場を歩いて見るのも愉しいものです。
そしてもしかしたら、食器棚の奥に「あら、これいいかも‥」と、はっと気付く器が眠っているかもしれませんよ。
いろんなことを知ると器選びはもっともっと楽しくなります。

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