七草粥は一月七日のいつ食べるのが良いのでしょう?

今日は、七草がゆを食べる日ですね。
さて、いきなりですが・・・

①七草粥は一月七日のいつ食べるのが良いのでしょう?

②七草粥に入れる春の七草、一つは芹、残りの六つは何でしょう?

この質問を公式ラインページでみなさまになげかけましたところ、たくさん回答をいただきました。

①の正解は・・・朝

②の正解は・・・なずな、おぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ

です。

正解の方も、
何も考えずに夜食べてましたけどいつ食べるか決まっているんですか?

という方も・・・

そして、調べました!と、調べられた情報をたくさん送ってくださった方も!

(この、調べてくださったというのは、私にとってとても嬉しいことです。いろはにすと講座でもお話ししていることですが、今の世の中ググれば様々なことを知ることができます。私のスタンスは、皆様の興味の扉をトントンとノックすること。自分で調べるとその周辺の情報も目に入ってきて更に深く知ることができ、愉しさが倍増するのです。)
 

というわけで、

今日は「人日の節句」
一年で最初の五節句です。

日本の年中行事の多くは中国の文化と日本の古来信仰が習合したものです。

「人日」も然り。

古代中国では「正月一日は鶏を占い、二日には狗(いぬ)を占い、三日には羊を占い、四日には猪を占い、五日には牛を占い、六日には馬を占い、七日には人を占い、八日には穀(こく)を占う」とされていました。
それぞれの日にそれぞれの占いの対象を大切に扱い、殺生も行いませんでした。

七日の人の日には、犯罪者の処罰も行われなかったそうです。

このことから一月七日は人を大切にする日として「人日」と呼ぶようになりました。

この日には「七種菜羹(しちしゅさいこう)」と言って、七種の若菜を入れた羹(あつもの 温かいスープ)を食し、一年の無病息を祈る風習がありました。
七日は官吏の人事の辞令が発せられる日で、朝食にそれを食べて、若菜に立身出世の願をかけたとも言われています。

これが「七草粥を朝食べる」由来のひとつになっているようです。

一方、日本には・・

がため春の野に出でて若菜摘む  

   わが衣手に雪は降りつつ

百人一首でおなじみの光孝天皇の歌ですね。

古の日本には、年の初めに雪の間から芽を出した若草を摘みとる「若菜摘み」という風習がありました。新春に若菜を食べると邪気が祓われて、病気が退散すると考えられていたからです。

また、平安時代には1月15日に、米 粟 きび 小豆など7種類の穀物で使った「七種粥(ななくさがゆ)」を食べる風習もあったそうです。(読みは同じですが、種と草の違い。)

中国伝来の「人日」「七種菜羹」 日本古来の「若菜摘み」「七種粥」
これらが習合して「邪気祓いや無病息災を願い七草粥を食する節供」となり
現在まで受け継がれていると考えられています。

由来や意味を知っていると、風習の大切さを実感することができますね、

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